PLAY〜アイドルイメージビデオレビュー〜【Reprise】

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久保恵子/Per Sempre/竹書房/50分/2003年6月20日発売

 

【DATA】久保恵子/Per Sempre/竹書房/50分/2003年6月20日発売

【キャッチコピー】イメージVが写真集に負けるのは「恥」と心得よ。

【レビュー】

 クボケーこと久保恵子女史が昨年に続いてセミヌード写真集&Vをリリース。正直、前作 「Stellina」よりクオリティが落ちていると感じた。
 
「未来の私」が出てくるありがちなミニドラマ(衣装とかフランス語のナレーションとか演出は凝ってますが)、冬の渋谷ロケも絵的にどこか寂しく、ランジェリー姿や裸の背中、手ブラ等を披露してくれるセミヌードのシーンも早いカット割りとエフェクトでこれまたありがちなものに終始。
 
そしてそれらを繋ぐ構成も散漫で、前作同様明るくてノリの良いクボケーの可愛いお姉さんぶりは随所に窺えるものの、手の込んだ作りの割に物足りない内容になってしまった。
 
本作に限らず、この手のセクシー系Vはたいてい写真集よりも肌の露出が少ないというのがセオリーで(写真集ではバックヌード=お尻露出ショットも多かったが本作はフォトギャラリーに1点あるのみ)当然その点について不満もあるが、それ以前にこうした「映像」の作り手は「写真」の作り手よりも明らかに志が低い!
 
 写真集2作(「candy」=渡辺達生撮、「my love」=西田幸樹撮)と観比べてみれば分かるが、写真集は様々なファクター=シチュエーション/光/「脱ぐ」行為/着衣/肌・肉体の描写/見せ方・隠し方etc…について神経が非常に行き届いている内容だったのに対し、はっきり言って本Vはその域に達していない(「Stellina」では触覚的に肌の捉えてたショットがあったのだが…)。
 
「キレイ目のイメージショットを撮っておけばいいだろう」という手癖で済ませた印象が強い。

そもそも疑問に思うのが、こういうイメージショットってそんなに「キレイ」なの?何を以って「キレイ」という定義をしているのかが分からない。
 
ユーザーから言わせれば、お目当てのタレントのボディや肌が一番キレイで魅力的だと思っているのだし、作品の送り手の側も「ウチのタレントが一番キレイ」という建前があるはずだ。
 
この手法を容認するってことは「タレントよりもエフェクトの方がキレイです」と事務所サイドが認めているようなものではないか? …それっておかしくない? 前出の写真集─特に「my love」の場合、西田Cマンは人工照明を使用せず全て自然光で撮るので人肌の柔らかさや産毛の生え具合までがよく分かるカットが多く、生々しくて確かにエロティックではあるが、同時にすごく綺麗だと思ったし。

キャリア的にも年齢的にも(失礼!)グラビア仕事に関わらなくてもいいはずのクボケーさんがここまで頑張って肌を晒してくれているのだから、作り手がそれをしっかり撮らなくてどうする! こういう作品の主役は映像やドラマなどではなく、モデルの女性そのものであること、そして第一に必要なのは小手先の技術とか業界の常識などではなく己の想像力と感覚! それらを再認識してほしいものです。

PS.例えば浴衣にしても、ただ着せてトークさせるだけでなく、後の温泉のシーン(ここももっと観たかったなぁ…)と密接に関連付ける演出もあるだろう。
 
着衣から脱いで入浴→お湯に浸かり濡れて火照った肌/裸体、湯上りの艶っぽい浴衣姿へ繋げる…(そのあとの打ち上げで酔ってちょっと着崩れちゃったところなんかをオフショットで…あぁ妄想が…)
 
まぁ英知Vがよくやるようなベタなネタですけど(笑)、これクボケーさんのようなお姉様がやったらかなりそそるんじゃないかと思うのですが。

(※このレビューは2009年以前に執筆したものです。)

【主な流れ】

ミニドラマ(長髪に派手な衣装)~タイトル~ベッドに寝て夢を見る。
カメラに背を向け窓際に立つ(背中をお尻ギリギリまで・横乳露出)~仰向けに寝て手ブラ。
浴衣でトーク(以下☆)1。ミニドラマ続き~渋谷の歩道橋~青ビキニでのイメージ。☆2。
渋谷センター街を歩く。室内。ピンク×白ワンピでのイメージ。☆3。浴衣を肩まで脱ぐ。オフショット。屋外。
シルクワンピで歩く。バー。黒ランジェリーのイメージ~夢から覚める。
温泉。濡れたままシルクキャミ着て仰向け。脱いで全裸に胸手隠し(お尻は見えず)で湯の中に立つ。
赤ランジェリーブラ&パンティのイメージ。黒ドレス着てピアノを弾く─END。
(DVD映像特典)メイキング。留守電メッセージを披露。

【評価】☆☆☆

【レビュアー】 vibeon!