【DATA】佐野夏芽/パイなつプルン/ラインコミュニケーションズ/60分/2006年8月20日発売
【キャッチコピー】出来は及第点? 「はみだし」と「ひも跡」にこだわった意欲作。
【レビュー】
86センチFカップのバストと、クリクリした大きな瞳が印象的な佐野夏芽ちゃん。
通算10枚目となるこの作品、まずはタイトルで一本取られました。
『パイなつプルン』というのは「夏芽ちゃんのおっぱいプルン」ってことか…『笑点』の大喜利なら座布団1枚もらえそうですね。
沖縄で撮影が行われた今作のテーマは、“ラブリーはみだし”だそうです。
Tシャツをハサミで大きくカットしてタンクトップにしたり、オーバーオールからノーブラの横乳を大胆にのぞかせたり。随所に見られるチラリズムに、“ラブリーはみだし”のエッセンスが漂っています。
チャプター3ではお絵描きにチャレンジ。お世辞にも上手とは言えませんが、趣味が「ぶたグッズ集め」の夏芽ちゃんらしく、プリティなぶたの絵を描き上げます。
両手が利き腕ということもあり、マジックを左右に持ち替えて絵を描く器用な一面も見せています。 注目すべきはチャプター9。
夏芽ちゃんがオーバーオールの下に着ていたビキニを脱ぎ捨てるのですが、結んでいたひもの跡に妄想をかき立てられます。チャプター2でもビキニのひも跡が見られますし、これは嶋公浩監督が意図的に狙ったものでしょうね。
普通、アイドルはひも跡なんてあまり見せたくないのではないかと思うのですが、2年前に竹書房の『Pure Smile』でも嶋監督とタッグを組んでいるだけに、夏芽ちゃんも信頼を寄せている証拠なのでしょう。
ベンチにうつ伏せになり、バストを押しつけてその横乳を撮る。
こんなきわどいショットも、このコンビだからこそ撮影できたのでは? チャプター4や11で見せるお茶目な子どもっぽさ。チャプター8で見せるしとやかな大人っぽさ。
これらが同居した、21歳という微妙な年頃の夏芽ちゃんが見られることも貴重でしょう。 総合的に見ると、特別なコンセプトがあるわけでなく、作品としての完成度が格段に高いとは言えません。
奇をてらわず夏芽ちゃんという素材をそのまま活かそうとした嶋監督ですが、個人的にはもっと大胆なカメラの寄りも見せてほしかったような気がします。
しかし、いわば寄せ鍋的なバラエティに富んだ内容なので、初めて夏芽ちゃんのDVDを見る人にはお勧めできそうです。
SPECIAL MOVIEで見せる夏芽ちゃんの素の姿も、なかなか笑えますよ。
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(※このレビューは2009年以前に執筆したものです。)
【主な流れ】
1.オープニングダイジェスト
2.プールシーン。ピンク&白のギンガムチェックビキニ。水をパシャパシャ。カメラに向かっておっぱいアタック。
3.ブルーのタンクトップにミリタリー短パン。胸の谷間を見せながら、お絵描きに挑戦。
4.ピンクのタンクトップにデニム短パン。ベッドの上で枕とじゃれ合う。短パンを脱ぎ、下着姿でえび反り。
5.切れ込みの深いモスグリーンのワンピース水着。おんぼろのあばら家でセクシーポーズ。
6.ビーチシーン。水色のビキニ(ひもは黄色で股間にピンクの花柄)。海辺を走り回ったり、波打ち際ではしゃいだり。
7.ハサミでカットしたピンクのタンクトップ。黄色のキャップと短パン。バスケットボールを使い、ドリブル&シュート。
8.白の半袖シャツに黒のミニスカート&ハイヒール。シャツのボタンを外し、ブルーの小花柄の下着姿に。三つ編みの髪をほどき、ヒップを突き出す。
9.デニムのオーバーオール。下には赤のニットビキニ。遊具で無邪気に遊ぶ。ビキニを外して放り投げ、ノーブラでうさぎ跳び。
10.青と白の浴衣姿。古い民家の一室で、肩や太ももを大胆にはだけて畳に寝転がる。気だるい表情。
11.淡いピンクのビキニ。白のニット帽。ピンクの縞のマフラー&手袋。ベッドででんぐり返し。ウサギのポーズ。あっかんべー。
12.オフショット。足じゃんけん。枕投げ。手袋で作ったウサギで手遊び。
13.赤のひもビキニ。頭にはタオル。泡風呂に入り、バスタブの中でスポンジを使って体洗い。
14.チャプター10で着ていた浴衣。群青色の空の下、花火をして遊ぶ。エンディングのスタッフロールは、チャプター3で描いた絵に手書きの文字で。
15.サイン入りTシャツプレゼントを夏芽ちゃんが告知。
SPECIAL MOVIE タイトルは『ナツメの沖縄撮影日記』。オフショット。メイキング。相澤仁美風ポーズと愛川ゆず季風ポーズのものまねを披露。
【監督:嶋公浩】
【評価】★★★☆☆
【レビュアー】REC