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【コラム_9】モー最高でした。Hello! Project~今年もすごいぞ!~ 2/16ライブレポート その1 (2002/02/22)

【コラム_9】モー最高でした。Hello! Project~今年もすごいぞ!~ 2/16ライブレポート その1 (2002/02/22)

 

2月16日土曜日。天気がよく暖かい休日に横浜アリーナへと向かっていた。そうだ、僕はモーニング娘。のイベントに行くために横アリへと向かっていた。僕が行こうとしていたのは夕方の公演。この日の「Hello! Project~今年もすごいぞ!~」は2公演。新横浜へと到着すると、そこには1回目の公演を見終えてこれから家路につくファン、そしてこれから横アリでいっちょ盛り上がってやろうというファンたちがごっちゃになっていて、それはもう大変な騒ぎであった。とくに切符売り場なんてのはなかなか切符が買えない状態が続いていたようである。

 

なんといってもアイドルのイベントなんぞに行くのはこれが初めてである。アイドルと言っていいのはわからないが、高校時代にはアップルの社長と婚約をして話題になっている谷村有美のコンサートに行ったことはある。なんの因果か、谷村有美は現在モーニング娘。も所属するアップフロントエージェンシーに所属している、これだけアイドルビデオを観ていながら、アイドルが好きながらも、アイドル関係のイベントには全く参加したことがなかった。だが、今日、僕は横アリに向かっている。

 

横アリへと向かう通りでは、すでに「祭」が行われていた。焼きそばなどの屋台、そして娘。関係のグッズ、写真、そしてイベントを盛り上げる為のサイリウムなどのグッズがたくさんと売られている。新横浜駅近くの書店では、この機に乗じて娘。のグッズを店頭販売していた。トレーディングカードに至っては箱売り(4500円ぐらい!)。

 

横アリに近づくにしたがい、ファンは当然濃いい人たちばかりになるんだろなという予想をしていた。もちろん「なっち命」「石川梨華」なぞと刺繍を施された特攻服、つなぎなどでお揃いで決めた高校生ぐらいのメンバーもいたが、思ったよりきっついファンは目立たず、むしろ子供を連れたお父さん、お母さんが多かったような気がする。

 

そしてダフ屋の数にもまた驚いた。本当に目の前で、何十人ものその手の格好の人たちが「チケット安くうるよ」と、片っ端から声を掛けていた。ダフ屋の一人のおじさんにどんなもんかと話を聞くと、「今日は全く売れない」とぼやいていた。たしかに直前のヤフオクでも、チケットの金額は大暴落。一枚6300円のチケットがペアでも一枚の金額に満たない金額で取り引きされていたし。おそらく転売しようとした人がたくさんいて、チケットの暴落を引き起こしたんじゃないだろうか。

「センターとか良い席は高く売れるんだけどね」とダフ屋は言い残し、僕ではない他の客を探しに行ったようである。ダフ屋商売もこうしたネットオークションの一般化で、だいぶやりづらくなっているのではないだろうか。

 

会場に入ると、ちょうど照明が暗く落とされた瞬間であった。すると、ファンが持った幾万もの色とりどりのサイリウムが星のように瞬く。思わず「すげえ」という声を上げてしまった程、それはもう圧巻な光景であった。それを見ただけで心が躍った。僕が持っていたチケットは二階席のCの立ち見席。横アリの内部は円形ではなく楕円。陣取った位置は距離的にはステージから最も離れた場所だったが、ステージのほぼ正面。ファンも含めて全体が見渡せる位置。もちろん席という枠はないのだが、その代わりに前方に寄っかかれるフレームがある。これはらくちんだ。

 

すると、ステージの両サイドにある二つの巨大モニタに次々とハロプロのメンバーが映し出される。平家みちよメロン記念日、一人増えた新カントリー娘。ココナッツ娘。中澤裕子前田有紀、稲葉敦子、松浦亜弥、そしてモーニング娘。など、かなりのタマを揃えているハロプロのメンバーに、今回新しく童謡のおねえさんである石井さんと、大型新人藤本美貴も登場。ファンはすでに知ってるのか、新人の二人にも惜しみない声援が送られる。

 

ファンはお気に入りのメンバーが画面上に登場するたびに「ごっつぁーん!!」「なっちーー!!」「あいぼーん!!」などと大声を張り上げている。僕も今日は周りを気にせずに楽しもうと決めてきた。なので画面上に石川梨華が映し出されると、「チャーミーィ」とちょっと声を出してみた。ちょっと小声で。

司会進行を務めるのはASTUKOこと元T&Cボンバーの稲葉敦子。稲葉は去年の春のミュージカルに登場したATSUKO(アフロ頭、NYで活躍する伝説の日本人ダンサーという設定)に扮して会場を盛り上げていた。このキャラはミュージカルでもかなりおいしい役どころで、ファンや関係者にも受けがよかったんだろう。 稲葉はこのASTUKOというキャラクターを手に入れたことで、かなりファンとの距離が縮まったのではないだろうか。

 

今回のイベントはあくまでもハロプロのイベントだったので、個人的に一番楽しみにしていたモーニング娘。が出演するまで、約1時間を使ってシャッフルユニット(三、7、10人娘。)、カントリー娘。平家みちよ前田有紀タンポポミニモニ。プッチモニココナッツ娘。(順不同)などといったハロプロのメンバーが代わる代わるにステージに上がり、曲を披露してくれた。タンポポの「王子さまと月の夜」なんかはともかく、プッチモニなんかは「ぴったりしたいX'mas」を歌い上げていた。14000人のファンは三村風に「2月になってもクリスマスソングかよ!」とつっこむこともなく、むしろ「今、この瞬間はクリスマスなんだ」と言わんばかりの全肯定ぶりの応援っぷりである。

 僕がやつらに一番感動したのは、元モー娘。中澤裕子だろうが、新人の藤本美貴だろうが、そして演歌を歌い上げる前田有紀であろうが、みんなに分け隔てなく声援を送っていたことだ。会場が寒い雰囲気になることは決してないのだ。悪いいい方をしてしまえば、抱き合わせ商法と言われても仕方のないこの主催者側のやり方にも、モーニング娘。のファンは全肯定なんである。なんて心が広い人たちなんだろう。

 もちろん自分もモーニング娘。をモヤモヤしつつ待つのはイヤだったので、ハロプロのメンバーも楽しく拝見させていただいた。カントリー娘と石川梨華モーニング娘。)の振り付けのかわいらしさにやられ、(カントリー娘。には新人が加わって、チャーミーのレンタルは終了したようだ…)ミニモニで活躍しているミカによって見事な復活を遂げたココナッツ娘。の「情熱行き未来船」は良い曲だなあと聴き惚れ、メロン記念日の新曲はどうなんだろうか……、と思い悩み、中澤姉さんの「二人暮らし」の歌詞が心に刺さった。

 そして最後には僕も楽しみにしていた、新曲も好調な松浦亜弥がピンクのヘソ出し衣装で登場。やっぱりあややがステージに登場すると、会場も割れんばかりの大声援。僕と同じように、一緒に行った友人はあややの登場をなによりも楽しみにしていたようである。彼女は当然新曲を披露してくるかと思いきや、最初はご挨拶がわりにと「100回のKISS」を歌い始めた。これまでに出演したハロプロメンバーは一つのグループに付き一曲だけの披露であったのだが、あややは別格なのだろう、100回のKISS→トロピカ~る恋して~る→LOVE涙色とメドレーで続き、最後に新曲、桃色片想いを披露。彼女は3月にはソロコンサートも決定しているという。

 

あややでひとしきり昇天したあと、ついにモーニング娘。が登場。あややによって最高まで上げられたと思っていたテンションがさらに引き上げられた。先ずは2001年はじめのアンセム、「ザ☆ピース!」から。そして「ザ☆ピース!」を歌い終わると、モーニング娘。13人がステージ上に一列に並び、一人一人の挨拶。さすがに13人もいると、挨拶するだけでもかなりの時間を消費する。みんなそれに気を使ってなのか、わりとせわしなく挨拶が続く。チャーミーに至っては(自分では気づいてないかもしれないが……)、お約束の「チャーミー石川でした☆」という自分の名前をいうことすら忘れてしまったようだ。これには僕だけでなく会場のみんなも拍子抜けしていたようだった。

 

そして「LOVEマシーン」、「恋のダンスサイト」、「I WISH」、「ハッピーサマーウェディング」、といったモーニング娘。メドレーが続き、ののたんの「最後の曲」というかけ声。 個人的に最近のモーニング娘。の曲の中では個人的に一番好きな「恋愛レボリューション21」を歌い上げ、コンサート終了。実にあっさりとした終わり方だった。6時半から始まったこのライブ。まだ時間は午後の八時を過ぎたばかりであった。正直すぐに終わってしまった感がある。しかししかし、ここはお約束、アンコールが待っているじゃないか。まだ、去年大ヒットしたあれも、そして今回初披露という「あれ」も歌ってないし。

 

モーニング娘。たちがステージをあとにして、何分も経たないうちに早くも会場からはアンコール、アンコールという声が鳴り響いていた。このテンションを保ち続けたいのだろう。そしてそれほど待ったような気がしない、おそらく10分も経っていないだろう。またモーニング娘。の面々は「アンコールありがと~」とファンのみんなに声を掛けながら、ステージへと戻ってきた。そして、冬季オリンピックのテーマであるモーニング娘。の新曲「そうだ!WE ARE ALIVE」を熱唱。もちろんこの新曲のフルバージョンを聞くのは初めて。今回やぐっちゃんが初センターを務めるということもあり、いったいどんな曲に仕上がっているのか、非常に興味のある曲であった。初めて聞いた感想は「ここ数曲のシングルよりもさらに力強い。しかしつかみどころの無い曲」だと感じた。展開はバンバンと変わるし、突然ロシア民謡風の間奏が入ったりして、終わったかと思えばまたサビに。とにかく長い長い。一曲なのにまるでメドレーのような曲である。やぐっちゃんがセンターということだったが、「ザ☆ピース!」のチャーミー、「Mr.Moonlight」のよっすぃーほど目立っていたパートはなかったし。

 

こう書くと「新曲が良くない」と思われるかもしれないが、けっしてそういう意味ではなく、まだ自分の中でこの新曲を消化しきれていないのだと思う。最近のモーニング娘。の曲はどれも聞けば聞くほど味が出てくるものだ。例えば初めて「ザ☆ピース!」を聞いたときも、この曲は果たしてアリなんだろうか、と思った。しかし、聞けば聞くほど良い曲に思えてくるから不思議だ。チャーミーのセンターというのもすごく格好良いし、あの振り付けもかなり魅力のあるものに見えてくる。もちろん「Mr.Moonlight」も最初はふざけた歌い方だなあと思ったが、聞けば聞くほどに口ずさみたくなってくる曲だ。ということなので、この新曲「そうだ!WE ARE ALIVE」も何度も聞いていくうちに良くなってくるに違いない。やぐっちゃんをそれほど全面に押し出していないのも、おそらくつんくの計算あってのことだろう。

 

新曲披露のあとは、「Mr.Moonlight」で締め。その後再びハロプロのメンバーが出現し、エンディングを迎えた。約2時間弱の公演だった。 今回アイドルのコンサートに行って感じたこと。それは、「こんなに楽しく心躍るものを、なぜ中高生や子供だけに独占させておくのか」ということである。

日本で一番人気のあるアイドルは、日本でも最上級のエンターテインメントを生み出すんである。行く前に正直自分も思っていた、「恥ずかしい」「大人げない」なんていう感情はあっという間に何処かに吹き飛んでしまった。

2時間弱と、普段行くようなイベントやライブよりかは若干短いような気がしたが、この“腹八分”感が、また次のイベントには足を運びたいと思わせ、この今日味わった感動の余韻を味わいたいが為に、わざわざ並んでまでグッズを買ってしまうんだと思う。

全ては計算し尽くされいてる。全ては策略だとわかっていても、それでいいじゃないか。こんなに純粋に楽しめるものって、今の世の中そうないですよ。 (2002/02/22)

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【執筆】PLAY