【DATA】二宮歩美/ニノセブン/フォーサイド・ドット・コム/50分/2006年10月27日発売
【キャッチコピー】ベテランの余裕を見せるも、完成度はあと一歩。
【レビュー】
“ニノ”の愛称でおなじみ、ドラマやバラエティで八面六臂の活躍を見せる二宮歩美ちゃん。
2006年12月には、『お台場SHOW-GEKI城』で舞台に初挑戦しました。
このDVDにおいても、チャレンジ精神は旺盛。
「今までに見せたことがない私がてんこ盛り」と語っているように、コント仕立ての芝居などに挑んでいます。
7作目のDVDということなので、例によって今作のタイトルもわかりやすく『ニノセブン』です。 コケティッシュな小悪魔。
そんなムードを全身からかもし出している歩美ちゃんですが、むっちりした肉付きのいいボディは健在。厚ぼったい唇とオトコを誘うような目も色っぽいですね。
肌が白く、血管が浮き出て見えるところはマニア受けもしそう。
芝居では喜怒哀楽の表現に工夫をしてるようですが、これは少々オーバーで不自然な印象。採点したら65点といった感じでしょうか。
チャプターごとに見ていきましょう。プ
リッとしたヒップへにじり寄るチャプター2のカメラワークはなかなか秀逸です。
テーブルにバストを押しつけるシーンが目に焼きつくチャプター6。変に小芝居を演じるより、こういうナチュラルな歩美ちゃんの方がイキイキしてていいですね。
いたずらっ子みたいな歩美ちゃんのコロコロ変わる豊かな表情が見たいなら、チャプター12がオススメ。 作品全体の出来はどうかというと…ストーリー性を持たせようと苦心した跡は見られます。
しかし、今一つひねりが足りず、どうも見ていて煮え切りません。
夢と現実が交錯した世界を描いた点はいいのですが、夢オチを何度も使う安易な手法に疑問を感じます。
ネタバレするのであまり触れませんが、物語の細部の詰めの甘さは否めません。まあ、そこまで神経質にならなければ、B級の娯楽作品として楽しめますけど。
ディレクターは、芸能プロダクション『ピースモア』の社長を務めるかがわりえ女史。
スカパーの『りえくらぶTV』で、番組MC&プロデューサーとして活動してた“りえりえ”だけに、作りがテレビっぽく見えるのはやむを得ないか?
“DVDパッケージの商品価値”についてもっと研究すれば、名監督に大化けする可能性も秘めていると思います。
さらなる成長を遂げて、いつか再び歩美ちゃんとコンビを組んだ作品も見てみたいですね。期待してます!
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(※このレビューは2009年以前に執筆したものです。)
【主な流れ】
1.オープニングダイジェスト。
2.黄色のビキニ。エスニック調の部屋でダンス。木製イスに立ち膝。カメラに向かってアカンベー。
3.水色のパジャマ(上だけ)。ソファーに座って自分が出演した番組のビデオを鑑賞。そのまま眠りに落ちる。
4.黒のホルターネックビキニ+網タイツ。ガレージっぽい中庭でセクシーポーズ。
5.緑のニットビキニ+白のボトム。取り調べを受け、秘密を暴露。夢から覚める。
6.トップがオレンジ、ボトムが白の花柄ビキニ。キッチンでオレンジジュースを飲む。シャボン玉とたわむれる。
7.和室で赤い浴衣の裾をはだける。帯を解いてレースの白ビキニをチラ見せ。寝転がって気だるい表情。
8.C-5の続き。ソファーに横になり、再び眠る。
9.再び取調室。追及を受けて近況報告。有罪と見なされ、手を引っぱり連れていかれる。
10.赤いボディコン風ドレス。牢屋の赤い鉄格子にからみ、腰をくねらせる。脱出するが、見つかってサイレンが鳴る。
11.C-8の続き。寝ぼけてソファーから落ちる。「夢か~」とぼやいて、床の上で寝る。
12.C-5のビキニ。ベッドの上でジャンプ。寝転がりふとんにくるまる。ウサギのポーズ。
13.エンディング。クレジット表記。プレイバック映像。 BONUS メイキング&オフショット。フリートーク。お菓子探しゲームなど。
【監督:かがわりえ(Piece More)】
【評価】★★★☆☆
【レビュアー】REC